内覧の日は、間取りや日当たり、キッチンの広さに目が向きます。外壁は「少し汚れているな」と思うくらいで、通り過ぎてしまうことが多いものです。

けれど、家の傷みは、多くの場合「雨水の通り道」から始まります。外壁の継ぎ目、窓のまわり、ベランダ。そこに、その家がこれまでどう雨を受けてきたかの跡が残っています。

この記事では、内覧の日にご自身で確かめられる9つの項目と、専門家に任せたほうがよい3つのところをまとめました。チェックリストの画像もありますので、保存して当日にお使いください。

中古住宅の内覧で見る、外壁と雨仕舞いの9項目のチェックリスト
保存して、内覧の日にお使いください

雨仕舞いとは、雨水を家の中に入れない「納まり」のこと

雨仕舞い(あまじまい)は、雨水を建物の中に入れないための、屋根・壁・窓まわりの納まりのことです。

雨合羽を思い浮かべてください。生地が丈夫でも、縫い目がほつれていれば、そこから水がしみてきます。家も同じで、雨が入り込もうとするのは、壁の「面」よりも、継ぎ目や角です。内覧では、壁の真ん中よりも、継ぎ目と角、窓のまわりを見てください。

外から見る7項目

  1. 外壁を手でなでると、白い粉が付く。 外壁の塗装が、日差しで傷んできた合図です(チョーキングと呼びます)。すぐに雨漏りにつながるものではありませんが、塗り替えの時期が近いと考えて、購入後の予定に入れておきましょう。

  2. 外壁の板の継ぎ目(目地)に、すき間やひびがある。 板と板の間には、ゴムのような材料(シーリング)が詰めてあります。年数とともに硬くなり、やせて、切れてきます。ここが切れると、雨水が壁の中に入りやすくなります。

  3. 窓の角から、斜めにのびるひびがある。 窓の角は、建物の揺れや動きが集まりやすいところです。同じ場所に何本もあるもの、幅の広いものは、写真に撮っておいてください。

  4. 窓の下の外壁に、雨だれの黒い筋がある。 窓の下枠から流れた雨水の跡です。筋の濃い窓は、窓まわりの継ぎ目もあわせて見てください。

  5. 雨樋が外れている・傾いている・つなぎ目から垂れた跡がある。 雨樋が働いていないと、雨水が外壁や基礎の際に集中します。新潟では、雪の重みで雨樋が曲がっていることもあります。

  6. 軒の裏に、シミやはがれがある。 軒の裏は、屋根の出っぱりを下から見上げた面です。屋根から入った水は、ここに跡を残すことがあります。見上げるだけで確かめられます。

  7. ベランダの床にひびやふくらみがある/排水口に泥や落ち葉がたまっている。 ベランダは、家の中でいちばん雨を受け止める「床」です。排水口が詰まると、水は逃げ場を失います。

中から見る2項目

  1. 2階の天井や、押入れの天井にシミがある。 押入れの天井は、ふだん目に入らないぶん、跡が残りやすい場所です。ふすまを開けて、見上げてください。

  2. 窓枠の下や、サッシの角にシミ・カビがある。 雨水が入った跡か、冬の結露の跡かは、写真だけでは決められません。どちらでも、窓まわりを見直す合図になります。

専門家に任せたい3つ

  • 屋根の上と、ベランダの防水の傷み(上がらないと見えません。ご自身で屋根に上るのは危ないので、やめてください)
  • 壁の中の防水シートや柱の状態(外からは見えません)
  • 雨漏りの跡が、いまも続いているかどうか(乾いた古い跡か、いまも湿っているかは、道具を使って確かめます)

どれも、内覧の場でご自身が判断できなくて当たり前のところです。私たちも、開けてみないと分からない部分は、分からないとお伝えします。

チェックが付いたら

チェックが付くのは、悪い家だからではありません。直す場所の見当がついた、ということです。大切なのは、直すのにどれくらいの工事になるかを、買う前に知っておくことです。

チェックが付いた場所は、離れたところから1枚、近くから1枚、写真に撮っておいてください。内覧での撮影は、売主様や不動産会社の了承を得てからにしましょう。

その写真をLINEで送っていただければ、新築住宅の施工管理に29年以上携わってきた代表の坂上が拝見し、24時間以内(日曜を除く)に見立てをお返しします。予約はいりません。写真では分からないところは、そうお伝えしたうえで、現地の無料診断をご案内します。

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よくあるご質問

Q. 外壁を塗り替えれば、雨漏りは防げますか。

A. 塗り替えは、外壁の表面を守る工事です。継ぎ目(目地)や窓まわりの傷みは、塗装とは別に手当てが要ることが多いので、見積のときに分けて確かめてください。

Q. 新潟市の物件でも見てもらえますか。

A. はい。本社は見附市で、新潟市と、本社から車で約1時間の範囲で伺っています(対応エリアは会社概要に載せています)。